瓦というのは、今では工業製品なので、大きさに規格があります。40枚使うとか、53枚使うとか、60枚、64枚、100枚とか、一坪辺りに使用する枚数で表現するのですが、昔の瓦というのは、けっこう中途半端な大きさの瓦があったりします。
今回、交換してきた瓦は60枚判と64枚判の中間くらいの大きさ。こういう中途半端な大きさの瓦は、特注で作れば手に入るのですが、それだとやっぱり、めちゃくちゃ高価になってしまいます。かといって、交換しないわけにはいかないということで、では、どうするかというと、大きな瓦を切って合わせるんです。
普通に使われている53枚判と、今回の瓦を比較してみると、こんなに大きさが違います。
下側から見てみると、こんなふう。大きさは違うけど、形状はぴったりなので、大きさを合わせることができれば、使えることがわかると思います。
大きさに合わせて印をして、グラインダーでギョイーンと切ります。
ほぼ同じ大きさになりました。
はめてみるとこんな感じ。
ちょっと黒っぽい瓦の下二枚が新しい瓦です。ほぼわかりません。実際に見ても、職人じゃないとわからないかもしれません。
こんな風に対応できるのも、昔からある定番の瓦、和型ならではなんです。