トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

樋の詰まり、流れる量、流れる位置の複合技で雨漏り

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

一週間降り続いた、先週の雨。そこに追い打ちをかけてきた台風21号。さらに今週末には22号が日本に接近。なにこれ(´・ω・`)?

 

そんなこんなで雨漏り修理の依頼がたくさん舞い込んでいます。

 

昨日はその一軒を見にいってきました。

実は二カ月くらい前にも見に行き、怪しいところを触ってみたところ、一応、雨漏りは止まったようだったのですが、先週の雨で、また漏りだしたと連絡がありました。

 

屋根に上ってみても、特に怪しいところは見受けられず…。建物の中から雨漏り個所を見たことのある、工務店の監督に位置を確認すると、写真の丸で囲われた辺りとのこと。

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水切りの立ち上げもしっかりしているし、綺麗なものです。

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おかしいなと思いながら、この部分の瓦をめくってみたら、葺き土がしっかり濡れていました。湿っているというよりも、濡れているというレベル。

 

うんうん唸りながら、やっとピンと来ました。

一段上の屋根からの落ちてくる水が、瓦の横の重なりを越えて入ってしまうようです。

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一段上の屋根の縦の長さは1メートルを少し超えるくらい。

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通常なら、このくらいの水の量で雨漏りすることは考えにくいのですが、さらに一段上の屋根の樋に問題がありました。

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樋が詰まっていたんです。この部分に集まってくる水の量は、青い瓦の屋根一枚分です。

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この大きさの屋根一枚分の雨が、樋の一点からあふれ、下に流れることで、瓦の性能を上回ることになってしまったようです。

 

今回はひとまず樋を掃除して、瓦の縦の重なりだけはシリコンコーキングでシーリングしてきて、後日、真ん中の屋根にも樋を掛けることにしました。

 

ときにわかりにくい雨漏りに出くわすことがあるし、原因を突き止めて、解消するまでには時間を要することもありますが、今後もなんとか対応していきます。