昨日のブログyoshikixxtri.hatenablog.com
では、瓦を留めている釘が浮いてきちゃうこともあるから、注意してくださいねってことを書きました。
ブログはFacebookにも連動していて、Facebookの友達にはお知らせが行くようになっているのですが、そこから読んでくれたトライアスロン仲間のみうらさんがコメントをくれました。
「素人のコメントですみませんが瓦に綺麗に釘が刺さる物なのですね」
ごもっともですわっΣ(゚Д゚)!!!
僕たち業界の人間にとっては当たり前のことでも、業界以外の人は知らなくて当然です。今回は急遽、瓦と釘について書くことにしました。
瓦には穴が空いているのです
瓦には製造時から穴が空けてあります。なんのことは無い、釘を差し込むための穴が空けてあるんです。穴は瓦を焼く前、まだ柔らかい状態で空けます。
平板瓦だと上に二つ。
和形瓦だと一つ。
冠瓦も一つ。
その他の瓦もだいたい一つか二つ、穴が空けられています。
この穴に釘を差し込んで、下地になっている桟木に打ち込み、固定します。
冠瓦の場合はビス。
上の平板瓦や和形瓦にもビスを使うことはありますが、そこまでしてもあまり意味が無いと思います。確かに丈夫にはなりますけど、割れたときの交換とかに困るし。
穴が空いとったら雨漏りしちゃうじゃん、と思いがちですが、瓦は必ず重なりがあり、上に重なる瓦が穴を隠してくれるので大丈夫です。
↓こんな感じ。
冠瓦はどうなんだっていうと、ビスにパッキンが着いているし、頂点に穴があることで、実は穴の部分を雨が流れることが少なくなるので、意外と入らないようになっています。
ちなみに、釘やビスは必ずステンレスを使います。鉄の釘等を使うと…
錆びた釘等が膨張し、ひどいと瓦が割れてしまいます。さすがに普通の屋根屋が鉄を使うことはありませんけどね。
今日はFacebookで頂いた質問に答えてみました。こんな感じでわかりましたかね?
業界の常識は一般の非常識ってことに改めて気づかせてくれたみうらさんに感謝です。
ではでは。