僕は瓦が好きで、漆喰とか土壁とかが好きなんですけど、それは昔から使われているから、というノスタルジーだけでなく、美しさや機能、性能面から見ても優れているからということが大きいです。
ですが、屋根の上という厳しい環境では、古くから使われている漆喰、特に最近の漆喰では長持ちしないこともあります。
最近では漆喰の代りに南蛮漆喰という、モルタル的なものを使うことが多いのですが、部位によってはプラスチックを使うことがあります。
それが和形瓦の軒先下、雀口と呼ばれる個所です。
↑雀口の面戸漆喰が外れてしまっています。雀口の漆喰が外れてしまったからといって、いきなり雨漏りする可能性は低いのですが、雀口というくらいなので、雀が入って巣を作ることがあります。蝙蝠とかもね。
こんなふうに漆喰が外れてきたら、まずは全ての漆喰を外しちゃいます。
外していると虫が現れることも。寝床を荒らしてすまんな。
そして、プラスチックの面戸を釘で留めつけます。
仕事としてはプラスチックというのは味気ないんですけど、プラスチックのほうが長持ちするので、僕は可能な限り、プラスチックを薦めています。
漆喰のほうが面白いんですけどね。
リフォームや修理の場合、プラスチックの面戸が使えないこともありますが、使えることのほうが多いので、雀口の面戸漆喰が気になる方は、プラスチックの面戸があるってことを覚えておいてくださいね。