トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

漆喰の代りにプラスチックを使うこともある。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

僕は瓦が好きで、漆喰とか土壁とかが好きなんですけど、それは昔から使われているから、というノスタルジーだけでなく、美しさや機能、性能面から見ても優れているからということが大きいです。

 

ですが、屋根の上という厳しい環境では、古くから使われている漆喰、特に最近の漆喰では長持ちしないこともあります。

 

最近では漆喰の代りに南蛮漆喰という、モルタル的なものを使うことが多いのですが、部位によってはプラスチックを使うことがあります。

 

それが和形瓦の軒先下、雀口と呼ばれる個所です。

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↑雀口の面戸漆喰が外れてしまっています。雀口の漆喰が外れてしまったからといって、いきなり雨漏りする可能性は低いのですが、雀口というくらいなので、雀が入って巣を作ることがあります。蝙蝠とかもね。

 

こんなふうに漆喰が外れてきたら、まずは全ての漆喰を外しちゃいます。

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外していると虫が現れることも。寝床を荒らしてすまんな。

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そして、プラスチックの面戸を釘で留めつけます。

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仕事としてはプラスチックというのは味気ないんですけど、プラスチックのほうが長持ちするので、僕は可能な限り、プラスチックを薦めています。

漆喰のほうが面白いんですけどね。

 

リフォームや修理の場合、プラスチックの面戸が使えないこともありますが、使えることのほうが多いので、雀口の面戸漆喰が気になる方は、プラスチックの面戸があるってことを覚えておいてくださいね。