ちょっとした屋根の修繕で呼んでもらえる家っていうのは、築30年くらいからが多くなります。
そんなときに、お客さんと話していて、よーく言われるのが「もう古い建物だから、瓦も悪くなっとる?」ってことです。
いえいえ、そんなことはありません。たかだか30年や40年で使い物にならんくなるほど、瓦はヤワなものではありません。
↓この元興寺で使われている瓦は…
http://www.gangoji.or.jp/tera/jap/midokoro/midokoro2.htm
元興寺の建築・境内|元興寺公式サイト
なんと1400年も前の物もあるのです!
もちろん、葺き替えのたびに選別され、使えないものは新しい瓦に交換されていますが、今よりも設備も技術も低い、飛鳥時代の瓦が、実際に今でも働いています。
今の設備と技術で作った瓦であれば、何年くらい持つんでしょうね…。
さすがにお寺ではない、住宅が1000年も建て替えられないわけもなく、建て替えのときには新しい瓦を使えば良いのですが…。
うちで葺き替えする家で一番、多いのが築80年くらいでしょうか。当時の施工だと、どうしてもズレてきてしまうので、葺き替えになってしまいますが、瓦自体はまだまだ使えものがあります。
カラーベストと呼ばれる化粧スレートや、板金屋根では、こうはいきません。スレートや板金も悪くなれば、下地の板も腐ってしまいます。
やっぱり瓦なんですよねー。
ではでは。