点検で屋根に上ってみると、おかしな瓦がありました。
近づいてみると、針金的なものが…。
針金的なものの周りをシリコンコーキングで埋めてある感じ。同じ面にもう一枚と、裏面に二枚の合計四枚の瓦がこんな風になっています。お客さんに確認してみると案の定。少し前まで太陽光温水器が載っていたとのことです。太陽光でお湯を沸かすアレです。
瓦をめくってみると、ステンレスの針金はどうやら垂木という木材に縛ってあるらしく、取り除くのが難しい状態。
仕方ないので穴のあたりをシリコンコーキングして、邪魔にならないように折りたたんでから、新しい瓦でふさぎました。
めくって新しい瓦でふさぐまで、わずか数分。なぜか撤去するときに瓦を交換しなかったんですね…。
そもそも、太陽光温水器を載せる業者は屋根や瓦の専門業者ではありませんでした。瓦に穴を開けて、十年以上をコーキングでもたせるなんて、屋根工事業者にとっては恐怖でしかありません。雨漏りしたらどうするの!?って。撤去後に穴の開いた瓦をそのままにしておくのも恐怖です。屋根のことを知らないからこそ、こんなことができるんです…。もちろん、こんな施工ばかりではないんですけどね。
最近では温水器を載せることはほぼ無いと思いますが、太陽光発電システムも業者によっては怪しいところがあります。やけに安いところは高確率でヤバいです。
温水器を撤去するときは屋根屋に依頼したほうが、後の処理をしっかりできるし、太陽光発電システム、ソーラー発電システムを載せるときも屋根屋に依頼したほうが間違いないです。何十年も使うものなんだから、ちゃんとした業者を選定してくださいね。