トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

黒じゃなければ進め。でなければ、得られないものがある。らしい。

トライアスリート屋根屋兼遅咲きなんちゃってアウトドアガイド、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

そんなわけで、僕はアウトドアのガイドをやっています。まあ、最近はトライアスロンのトレーニング三昧で、ガイドすることはほとんどありませんが、あの世界の楽しさというのも、まだまだ感覚から抜けません。

 

ガイドするとかしないとかは別として、アウトドアの遊びというのは、普段の生活よりも「生」生きている感覚を得られます。もちろんレベルはそれぞれですが、週末にデイキャンプしていたって、ちょっと寒い時期にする焚火なんて、とても暖かくて、その暖かさというのは、生きている感覚そのものだったりします。

 

そんなアウトドアの世界にいると、時折、有名無名問わず、突き抜けた人たちに出会います。僕のアウトドア全般の師匠、青空ファン(https://www.alpine-river.com/)の橋本さん、西伊豆コースタルカヤックス(西伊豆コースタルカヤックス)の村田さん、algaforest

(https://www.algaforest.jp/)の柴田さん、他、山登りの超人たちや、トレイルランニングなんかはアウトドアと競技のはざまに存在するスポーツですが、その世界の人たちとか。その人たちに共通する感覚というのは『黒じゃなければ進め』ということ。進むか、撤退するか迷ったとき、迷った程度であれば進む。これはダメだと感じなければ行く。でなければ得られないものがあるということ。もちろんガイド業を生業とする、最初の三人は、お客さんがいるときは違う判断をすることもありますが、こと、個人の冒険においては同じことを言っていました。

バックカントリースキーのとき、目的の斜面では滑る前にピットチェックという、雪崩が起きやすい斜面かどうかを調べるテストがあります。10段階でいうと1~3なら黒。確実に雪崩が起きるから滑らない。逆に白と思われるのは10くらい。ここは滑ってもあんまり面白くない。滑って面白いのは4~9のグレー。グレーで行かなかったら最高の雪に出会うことはないと橋本さんは言いました。

村田さんと柴田さんは、海が荒れていても、絶対に無理じゃなければ行く。でなければ、海は渡れないと言いました。

先日のブログにも書いた、トレイルランニングの鏑木毅さんの言葉「下痢なら大したことないよ」も、その一つでしょう。

トライアスロンの強い人たちも、痛いとか苦しいとか、そんなの当たり前。ゲロ吐いてからが勝負とか言いやがる。

 

人って、安定を選びたがる。もちろん安定した生活もいいもんです。でも、何かを得ようと思ったら、リスクを恐れちゃダメなときがありますよね。別に命がけでバックカントリーで遊ばなくても、カヤックで海に出なくても、普段の仕事だって、ちょっとした遊びだって、慣れた自分を捨てたときに見えるものがあったりするんですよね。黒じゃなければ進め、迷ったらゴー。