トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

築25年を越える建物だと、瓦を留めている釘が浮いてきている可能性があるので、要注意です。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

屋根の仕事についてです。興味の無い人はスルーしてください(笑)

昨年9月の台風の被害の修理依頼が、未だに来ます。今回はS型瓦の隅棟の先端、カッポンと呼ばれる瓦が飛ばされました。

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飛ばされたカッポンが下屋根に落ちて、下屋根の棟の瓦を3本、割ってしまいました。

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瓦が最終的に飛ばされたのは台風による強風ですが、飛ばされた原因は他にもあります。さっきの写真をもう一度、見てみると。

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一枚上の瓦を留める釘が浮いています。

一枚上の瓦を留めている釘が浮いています。他の個所を見てみても。

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ウキウキです。いあいあ、浮き浮きです。中には手で引っ張るだけで抜けちゃう釘もあります。このままにしておくと、次の台風が来たときには、かなり多くの瓦が飛ばされる可能性があります。

20年くらい前までは、釘で棟の冠瓦を固定するのが普通でした。特にS型瓦が流行した30~35年前くらいだと真鍮の釘が主流で、引き抜き強度が比較的、低いんです。今ではビスで固定するのが当たり前になっているし、パッキンの性能も良くなっているので、固定する力が飛躍的に上がっています。

築25年を越えて、一本の瓦で棟が被せられている建物は、釘が浮いてきている可能性が高くなっているので、一度、屋根屋にチェックしてもらってくださいね。