トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

祭に参加している若い子たちは地元を愛する立派な子たちだと思います。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

祭の練習が始まっています。

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〇〇囃子保存会とかのきちんとした練習と違い、大谷東部若衆の練習はバラバラな感じでやっています。これは僕が笛を吹いていた頃(今でも吹けるけど吹かない)から変わりません。向かって右が笛、大太鼓が真ん中、左が小太鼓。ずっとこの位置でやっています。で、おっさん組の僕らは考えてみたら下座に当たる、玄関を入ってすぐのところで、でっかい火鉢を囲んでおしゃべり。暖房は火鉢のみです。これも伝統なのか、なんなのか…。とにかくずっと炭に火を入れた火鉢で手をあぶります。

僕らが若かったころは、もっと人がいました。一学年に10人近くいて、若衆だけでも40人から50人くらいが、この部屋に集まって練習していました。もう、キュンキュンで、笛の数も足りないので、音の違う笛を手に取り、音を出さずに指だけの練習をすることもしばしば。今では多くても20人くらいかな。そろそろ祭の存続について、真剣に考えなければならない時期に来ています。

昔と比較すると、若衆の対象になる年齢の人たちが減っていることも大きな原因ですが、なによりも大きな原因は、祭をやらない人たちが増えたことです。僕の時代はめちゃくちゃ怖い、パンチパーマの先輩(本当は優しい)がいて、恐怖におののきながらも、義務感で参加していて、いつの間にか祭自体を面白いと感じるようになって、自発的に続けていくという流れだったのですが、今の子たちは最初から拒否しちゃう。300年も続く祭があって、立派な山車があるなんて、世界的にも稀なことで、素晴らしいことなのにね。観光化されていない、住民のために行われる伝統的な祭ということで、今年はフランスから団体さんが観に来るんだよ。

祭に参加するようになると、悪いことwを覚えるイメージがあるかもしれないけど、悪いことなんて、覚えるやつは祭じゃなくても覚えます。僕から見ると、今、祭をやっている若い子たちは、地元を愛する立派な子たちだと思います。伝統を守り、地元を盛り上げようとしている子たちなんです。一人でも多くの人に参加してもらって、祭を続けていきたいと思います。