トライアスロンの練習は三種目とも、やっぱりけっこうキツくて、それでもなぜか続いています。もちろんハワイの世界選手権という目標があるのは間違いないのですが、それでも苦しい練習を、なぜ続けることができるのかということに対して、明確な理由を見つけることができずにいました。
以前は僕もゴルフをやっていたのですが、すっかりやめてしまいました。仲の良い人たちとコースに出て、わいわいとやるのは楽しいんですけど、仕事が絡むのがどうしても…ってところもあったのですが、結局はそこまでゴルフを好きになれないというのが、やめてしまった理由です。なんでゴルフを好きになれないのかなーと考えているときに、ゴルフ好きな人と話していて、なるほどと思ったのが、トライアスロンと比較したときに練習で得られるものの違いです。
ゴルフは練習していても、失敗ばかり。思った通りに打てることなんて、ほとんどありません。それでもいかに精度を上げていくか、という作業をするのがゴルフの練習で、はっきり言ってストレスが溜まります。これはどんなに上手くなっても変わることはないと思います。
一方、トライアスロンの練習、例えばランの練習ではインターバル走やビルドアップ走なんかをやると、とにかく苦しい。ゴルフと比較するまでもなく、もう苦しくて苦しくて仕方ないので、始める前はとにかく止めたいし、練習を始めてからも、ひたすら苦しいことが続きます。ところが、その苦しいことに耐えて練習をやり遂げると、やめたいと思っていた気持ちに抗って練習することができたという自信と、苦しいことに耐えてやりきったという達成感を得ることができて、やって良かったー!と感じることができるんです。毎回毎回、ストレスからの解放を味わえる。
この違いはとてつもなく大きいです。ストレスを覚えて帰るか、ストレスから解放されて帰るか。後で入る風呂の気持ちよさ、ご飯の美味しさが違います。スッキリするんです。
練習後に『おれ、やりきったな!』と思えるから、トライアスロンだけでなく、長距離耐久スポーツは続けられるんですね。