トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

屋根が軽い=地震に強い建物というわけではない。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

瓦は重ので、屋根に瓦を使うと建物が地震に弱くなる、というのをよく聞きます。それ、完全な正解ではありません。

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この写真の建物は化粧スレート(カラーベスト)が使われています。重量では瓦の半分くらい。それでも倒壊してしまっています。なんで倒壊したかというと、建物の構造が弱いとか、地盤が悪いとか、様々な要因が考えられます。

そらまあ、弱い建物、弱い地盤であれば屋根は軽いほうが良いと思います。でも、その『軽い』っていうのは相対的な価値観に過ぎません。どういう意味かっていうと『化粧スレートは瓦と比べれば軽い』というのは間違いないんですけど、そうなってくると『化粧スレートよりも板金のほうが軽い』というのも間違いじゃない。さらに言うと、勾配のある屋根をやめて、シート防水とかにしちゃえば、もっと軽くなるかも。つまり軽ければいいっていうのは、比較した場合に過ぎないんです。

 

上の写真で解ることは『ちょっとやそっと軽い屋根にしても、あんまり意味が無い』ってことです。屋根を軽くするよりも、建物を丈夫にしたほうが効果がありますよ!ってことですね。