今回はけっこう書きにくいことを書きます。
一般的な家で瓦以外の屋根材というと、板金か、カラーベストと呼ばれることが多い薄型化粧スレートがほとんど。
板金やカラーベストの棟(一番てっぺんのところ)というのは、だいたいが板金がかぶせられています。
こんな感じ。これが台風になると、よーく飛ばされます。下地の木に打ってある釘が浮いてきちゃうんですよね。もうウキウキです。
下地の木というのは厚みが18㎜くらいなんですけど、そこに釘を打って、板金を固定しているんです。20㎜足らずのところに打ってあるだけなので、固定力が弱いんです。
さらに経年劣化、あるいは熱による劣化で下地木が傷んできます。どのくらい傷むかというと築15年くらいでこのくらい。
もちろん、大丈夫なところもあります。
が、まあ、ダメなところが多々あります。
現在は木ではなく、人口樹脂の桟を使うことが多いのですが、これも耐久性は不明です。木よりは保ってほしいなと思います。
交換は可能ですが、もちろんお金はかかります。なんか無意味な出費になってしまいますよね…。
こういうことが起こるということを知った上で、屋根材を選んでください。初期のコストだけ見たらカラーベストは最安ですが、30年のランニングコストで見たら、最も高額になります。