トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

カラーベストの棟はけっこうヤバい

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

今回はけっこう書きにくいことを書きます。

一般的な家で瓦以外の屋根材というと、板金か、カラーベストと呼ばれることが多い薄型化粧スレートがほとんど。

 

板金やカラーベストの棟(一番てっぺんのところ)というのは、だいたいが板金がかぶせられています。

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こんな感じ。これが台風になると、よーく飛ばされます。下地の木に打ってある釘が浮いてきちゃうんですよね。もうウキウキです。

 

下地の木というのは厚みが18㎜くらいなんですけど、そこに釘を打って、板金を固定しているんです。20㎜足らずのところに打ってあるだけなので、固定力が弱いんです。

さらに経年劣化、あるいは熱による劣化で下地木が傷んできます。どのくらい傷むかというと築15年くらいでこのくらい。

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もちろん、大丈夫なところもあります。

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が、まあ、ダメなところが多々あります。

現在は木ではなく、人口樹脂の桟を使うことが多いのですが、これも耐久性は不明です。木よりは保ってほしいなと思います。

 

交換は可能ですが、もちろんお金はかかります。なんか無意味な出費になってしまいますよね…。

こういうことが起こるということを知った上で、屋根材を選んでください。初期のコストだけ見たらカラーベストは最安ですが、30年のランニングコストで見たら、最も高額になります。