トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

フランスの7月はツール・ド・フランスの7月

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

1500文字くらい書いたのに、諸事情により全部飛びました…。よって書き直しです。同じテーマでの書き直しって、本当に辛いです。うんざりです…。

それでもネタには限りがあるので、同じテーマで書きます。そんなわけでツール・ド・フランスです。

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写真は全てツール・ド・フランスFacebookページより。

 

今年で105回目を迎えたツール・ド・フランスは二日間の休養は挟むものの、三週間、21ステージに渡って、フランス中を約3300kmの距離を駆け抜ける、驚異的な自転車レースです。順位はステージごとにゴールしたタイムを累積して、最も速い選手が優勝となります。三週間のうちには雨が降ることもあれば、暑い日もあり、選手は毎日の体調管理が非常に大切になります。転んで怪我をしたり、骨折や、時には死亡事故も起きることがありますが、選手は骨にヒビが入った程度であれば走り続け、レースしながら治していきます。

自転車のロードレースというのは、一見、個人戦のようでいてチーム戦。チーム戦のようでいて個人戦という、不思議なところがあり、チームのエースを勝たせるために、他のアシストと呼ばれる選手たちは、エースの風よけになり、飲み物や食べ物を運び、エースの自転車にトラブルがあればホイールや、時には自転車すら明け渡してエースを走らせます。そしてエースはアシストたちの思いを一身に背負い、ゴールを目指します。

 

近年、絶対王者として君臨したチーム・スカイのクリス・フルーム。ドーピング問題によりツール出走の可否がはっきりしてから期間が短かったことと、何よりも5月に開催されたジロ・ディターリアの最終局面で驚異の逃げを披露し、逆転優勝したダメージが抜けていないことに加えて、落車や自転車のトラブル等、序盤はイマイチだったような気がします。

ところが、ここで簡単に引き下がらないのがチーム・スカイ。今回は影のエースとして、ゲラント・トーマス(愛称:G)が出てきました。Gは長年にわたり、アシストとしてフルームを支えた選手です。G自身も他のチームに移籍すれば、エースとして通用する実力を持ちながら、アシストとして献身的な活躍を見せていました。フルームのアシストとして仕事をしてきたGを、今度はフルームがアシストするという場面がときおり訪れ、これには胸熱でしたね。最終的には第17ステージでフルームがGに対し「今日は調子が悪い」と耳打ちしたことにより、エースがGに移ったと言われています。

最終21ステージ。前年度王者を表すゼッケン1の隣に、ゼッケン8を着けた総合1位を表す黄色いジャージ、マイヨ・ジョーヌ。この写真が今年のツールを象徴していると思います。

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ポイント賞はまたもやサガンサガンは大好きな選手ですが、あまりの強さにちょっと飽きてきました。総合でも狙わない限り、この先、数年はポイント賞はサガンのものでしょう。無理なのはわかるけど、総合に挑戦してほしいと思います。

 

山岳賞とヤングライダー賞は共にフランス人選手でした。山岳賞の水玉ジャージは総合とは一味違う、自転車乗りの勲章。そして今後の活躍が期待される25歳以下の選手で、総合順位1位の選手に与えられるヤングライダー賞を、それぞれアラフィリップとラトゥールが獲得したことは、フランス人にとっては大きな喜びでしょう。大相撲で日本人力士が活躍すると嬉しいのと同じです。

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たまたま仕事で今年の7月にフランスを訪れた大熊さんによると、前半はサッカーのW杯一色で、テレビのニュースでもツールのことはちらっと取り上げる程度だったそうですが、それでも7月のフランスといえば、ツール・ド・フランスです。今年も数々のドラマを楽しむことができました。