なんせ姫路城に行ったので、瓦も見てきました。姫路城の瓦には漆喰が塗ってあります。壁の漆喰と相まって、お城の白さが際立ちます。
これを全部、塗ることを想像しただけでも、気が遠くなってきますw
軒先の瓦には全て家紋が入っています。五三の桐、五七の桐、七三の桐、揚羽は全て1600年に城主になった池田輝政の家紋です。
↓これは五三の桐。
門の屋根に立っているのは五三の桐。巴蓋という瓦です。
反射しちゃって見にくいけど、この門の軒瓦には五七の桐と揚羽が一つおきに入っています。
鬼瓦は比較的、薄く造られています。
揚羽の紋。なんかオシャレ。
これは七三の桐。
0.35mm
この揚羽は飾りとして棟に入れてあったようです。
外に出てくると、大天守の鯱が展示されていました。
↓これは明治。
↓これは昭和。明治から昭和の変化がけっこう大きいですね。鱗とかヒレとかが、シンプルになっています。
↓そして平成。昭和からの変化はほとんどありません。『復元』を意識した結果でしょうね。
明治から昭和への変化も、決して悪いわけではありません。そのときの最高の鬼師が、前の意匠を受け継ぎながらも、自分らしさを出すというのは、実は大切なことだと思います。法律で『復元』の定義を縛りすぎだと思うんですよね。
ちなみに以前、書いたブログで紹介した姫路城マラソンの完走メダルは、復元された鯱をモデルに、実際に鯱を復元した鬼師さんが作っています。
こういう歴史的建造物は瓦を見てみると、面白さ倍増なので、今後はぜひとも、瓦にも注目してもらいたいものです。