今日は真面目にお仕事のことを。
おかげさまでたくさんのご依頼を頂き、最近は週の半分くらいは雨漏りの修理をしています。僕は一人で現場に行くことがほとんどで、割れた瓦の交換等、比較的簡単な作業が多くてインスタ映えwしないので、ほとんど作業を公開することがありませんが、今回はちょっとわかりやすい作業だったので、ブログに書くことにしました。
雨漏りを見に行って、とても多い原因が『谷』と言われる部分からの雨漏りです。建物がL字に接続される個所には、ほぼ谷があります。
↑この瓦に隙間が空いていて、下に板金が入っているところが谷で、板金を谷板といいます。
長年にわたって落ちるしずくが岩に穴を空けていくように、雨が当たり続けると、谷板にも穴が空きます。すると、その穴から雨漏りが始まります。
谷板というのは雨が集まってくる場所なので、穴が空くと大量の水が入ることになってしまい、早めの交換が必要になります。だいたい築20年くらいが目安でしょう。
まずは両端の瓦をめくっていきます。
葺き戻すときに順番を間違えないように、瓦の見えない部分に番号を振ります。
全部の瓦をめくったら、古い谷板を撤去して、新しい谷板を入れます。昔は銅板でしたが、今はステンレスかガルバリウム鋼板が主流です。うちはガルバリウム鋼板の0.35mmを使います。
新しい谷板にEPTシーラーという、スポンジみたいなのを貼って、瓦を葺き戻します。
EPTシーラーの耐用年数について、僕も信じていませんでしたが、築10年の建物に使われていたEPTシーラーが、まったく硬化していなかったので、それを目の当たりにして以降は、適材適所ということで使います。
作業中を自撮りw
完成です。僕もちゃんと職人らしい仕事ができますw
このくらいの長さの谷なら、一人でも一日もあれば交換できます。雨漏りはほっといても止まりませんし、むしろ早めに直したほうがお金もかからないので、迷っているくらいなら、さくっと屋根屋に依頼してくださいね。