トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

真面目に雨漏り修理シリーズ 谷板交換

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

今日は真面目にお仕事のことを。

おかげさまでたくさんのご依頼を頂き、最近は週の半分くらいは雨漏りの修理をしています。僕は一人で現場に行くことがほとんどで、割れた瓦の交換等、比較的簡単な作業が多くてインスタ映えwしないので、ほとんど作業を公開することがありませんが、今回はちょっとわかりやすい作業だったので、ブログに書くことにしました。

 

雨漏りを見に行って、とても多い原因が『谷』と言われる部分からの雨漏りです。建物がL字に接続される個所には、ほぼ谷があります。

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↑この瓦に隙間が空いていて、下に板金が入っているところが谷で、板金を谷板といいます。

 

長年にわたって落ちるしずくが岩に穴を空けていくように、雨が当たり続けると、谷板にも穴が空きます。すると、その穴から雨漏りが始まります。

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谷板というのは雨が集まってくる場所なので、穴が空くと大量の水が入ることになってしまい、早めの交換が必要になります。だいたい築20年くらいが目安でしょう。

 

まずは両端の瓦をめくっていきます。

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葺き戻すときに順番を間違えないように、瓦の見えない部分に番号を振ります。

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全部の瓦をめくったら、古い谷板を撤去して、新しい谷板を入れます。昔は銅板でしたが、今はステンレスかガルバリウム鋼板が主流です。うちはガルバリウム鋼板の0.35mmを使います。

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新しい谷板にEPTシーラーという、スポンジみたいなのを貼って、瓦を葺き戻します。

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EPTシーラーの耐用年数について、僕も信じていませんでしたが、築10年の建物に使われていたEPTシーラーが、まったく硬化していなかったので、それを目の当たりにして以降は、適材適所ということで使います。

 

作業中を自撮りw

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完成です。僕もちゃんと職人らしい仕事ができますw

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このくらいの長さの谷なら、一人でも一日もあれば交換できます。雨漏りはほっといても止まりませんし、むしろ早めに直したほうがお金もかからないので、迷っているくらいなら、さくっと屋根屋に依頼してくださいね。