某ハウスメーカーの下請けで作っている会社があって、うちもずいぶん昔から、入っています。同業者同士で作った会社なので、当時はすぐに仲違いして終わるだろうと言われたようですが、いつの間にやら40年を超えて続いています。当時も今も変わらないのは、本音をぶつけ合って、お互いを理解し合うこと。特に設立当時の人たちは半分、喧嘩のような感じでやりあったみたいです。
そんな流れの中で十数年前に生まれたのが、社内の資格制度。その資格を持っている人が最低1人いないと、そのハウスメーカーの現場では作業してはいけないというふうに社内で取り決めて、お客さんに高い品質の屋根工事を提供するようにしています。
年に一度はいろんなテーマで研修会を行いますが、今回は現場において困っていること、綺麗に仕上げるために工夫していること等を話し合いました。
僕は司会なので、テーブルには着かずにふらふらと各テーブルを回ります。
いつもは別の会社、別の現場で作業している職人たちが、積極的に意見交換します。
現場が好きなので、意外と職人同士の話しが弾みます。
実はこれって凄く貴重で、珍しいことです。なぜなら、職人の知識とか経験といった、現場を綺麗に納めたり、早く納めたりするためのことは、職人にとって何よりの財産であり、内緒にしておきたいところもあるからです。そんな貴重な知識をどんどん出し合うことで、みんなでレベルを高めていくことができているのが、この会社の素晴らしいところです。
安全作業に対する意識向上も。当たり前のことでも、繰り返し勉強します。みんな真面目に聴きます。
うちみたいな零細企業だと、普段は決まった人としか話すことがありませんが、こういう機会があると、とても良い刺激を受けることができます。今回の研修会で勉強したことも、今後の現場に生きてくることでしょう。