トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

片付けながら山車の写真を撮ってみた

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

祭が終わり、次の日には片付けが待っています。僕はだいたいの年で片付けまでやっています。若い人たちは祭当日の疲れでぐったりしていますが、大人な僕は当然ながら、朝も普通に起きて、ちょっと仕事してから顔を出して、そのときに必要な作業をしていきます。

 

まあ、そんな片付けのことを書いても仕方ないので、御車(山車)の中でも、当日は見えなかったり、そもそも近寄れなかったりする場所を写真に撮ってみました。

 

うちの東櫻車(とうおうしゃ)には前壇を支える二人の力人(りきじん)が目立ちます。

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奥には孔子とか唐子とかがいます。が、全国の出山の中でも、かなり珍しいのが、力人の下にある、赤丸に囲まれた細かい彫り物です。

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ちょっと見にくいんですけど『狐の嫁入り』が彫られています。

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こんなところに彫り物があるのは、すごく珍しいらしいです。

 

前壇のここにも宝物が彫られています。派手さは無いけど、建造した当時のこだわりを感じます。

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前壇横の柱には素戔嗚尊(すさのおのみこと)と

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日本武尊(やまとたけるのみこと)がいます。

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前壇の上には鶴が飛びます。

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内部を見ると、車輪はこうなっています。ここは普段は床があるので見ることができません。

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中山(ちゅうざん)のスペース。1.5m弱×1.2mくらいのところに3人乗って、大太鼓と鼓のようなオウド、竹のバチを使うカンカラという太鼓を叩きます。

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さらに上山(じょうざん)の上げ下げ、手綱の上げ下げ、三番叟の子どもの上げ下げ等、仕事は山盛りです。ちなみに一段下で縦に30センチくらい広い場所には4人の笛、2人の小太鼓、大量の塩とワラジ、飲み物等が載せられているのでパンパンです。

 

中山から前を見るとこんな感じですが、当日は一切、外は見えません。中山の三人は、笛からの指示、外部からの指示が唯一の外界との接点です。

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僕は笛で、囃子を取り仕切っていたので、前壇に垂らされた簾の端から、少しずつ前を見ていました。

 

上山はこんな感じ。

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僕は平気で立っていますが、普通の人は立てないらしいです。

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東櫻車自体は大正14年の建造なので、比較的新しい山車ですが、祭自体は300年ほど続いているようで、東櫻車の前に使っていた山車も現存していて、他の地域で曳かれています。

 

毎年、二日しか使いませんが、大切に手入れして、これからも長きにわたって祭を続けていきたいと思います。