トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

雨漏り修理はリスクをもらうことになる

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

 ここのところ、雨漏りの修理をたくさんさせてもらっています。下見して、原因を探るまでは僕が100%やって、施工するのは僕が半分、職人が半分くらいの割合。

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この屋根では原因を見つけるまで、なかなか大変でした。

yoshikixxtri.hatenablog.com

 

この屋根の場合は、最初に施工した職人さんも、きちんと施工していたし、樋の詰まりが原因だったので仕方ないのですが、ときには初期の施工不良が原因ということがあります。その場合は、原因を見つけて、正しい施工をして、雨漏りを止めるという順を踏むわけですが、まれに雨漏りの原因が分からなかったり、見立てが間違っていて、雨漏りが止まらないことがあります。原因がわからないときは何度も足を運び、時には雨に打たれながら原因を探り、雨漏りが止まらなかったときは、違う方法で施工したりします。止めるつもりで施工したのに、止まらなかったときは本当に申し訳なくて、職人としては情けない思いをします。

 

本来なら、初期の施工不良の場合、情けない思いをしなければならないのは、その施工をした職人自身。なのに、その雨漏りを直せなかった時には、僕やうちの職人が情けない思いをする。これっておかしいなと感じることがあります。数十万円から数百万円で仕事を請け負い、雨漏りさせた人が何事もなかったかのようにしていて、それを直すために数万円で請け負った僕らが、お客さんに謝って、情けない思いをして…。たまに怒られることもあったりね。

 

雨漏りの修理っていうのは、実は雨漏りのリスクを背負うことでもあります。自分が施工したわけでもない屋根の雨漏りというリスクは、僕が下見に行ったときから、僕のリスクになるわけです。

 

でも、それも職人の仕事だし、ずっと悩まされていた雨漏りから解放されたお客さんの「ありがとう」という一言は、仕事のやりがいにもなるんです。