常滑というまちはお年寄りが住んでいる古い家が多くて、土葺きの瓦が下がってきて、雨漏りしているけど、葺き替えまでは必要ないっていうことがよくあります。
うちにはなぜかそういう家の雨漏りを止める仕事がよくよく舞い込みます。
古い家の修繕仕事のときは、いい加減、道が狭い常滑の、さらに狭い、軽トラすら入れない道路に脚立で足場を作って作業することがよくあります。昨日もなんとかかんとか作業をしていると、隣の家に住む、じいちゃんが話しかけてきました。じいちゃんは大工さんだったそうで、僕が仕事しているのを下から見ながら「はー、そういうやり方すれば丈夫になるわなー」と感心してくれたり。僕はやたらとお年寄りに話しかけられて、盛り上がることが多いのですが、昨日もまさしくそれでした。
常滑ローカルでは、あまり敬語を使いません。特に南のほうでは年齢問わず、ため口がスタンダード。「アレはアレだで、上手くいかんだて」「ほーだらー」とか話しながら、でも、先輩の大工さんに見られているという、心地よい緊張感の中で順調に作業を進行させました。
じいちゃんがいなくなって、一人で進めていると、小一時間後に、またじいちゃんが登場。「ブロッコリー食べるか?」と聞かれたので「食べるよ」と答えると、「車に載せといたでな。一食分だけど」。いや、有難いけど、食べてれんかったらどうすんの(笑)
ってことで大量のブロッコリーをもらってきました。
こうして、仕事をしながらも、近所の人と話をして、初対面なのに野菜までくれたりして、田舎に住んでいるってまんざらでもないんですよね。
田舎最高。常滑最高です。