トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

小平選手を支えた理事長の心意気

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

まずは下の記事をお読み下さい。めんどくさい人は僕が書くのを読んでください。

www.daily.co.jp

 

記事では相沢病院となっていますが、正しくは相澤病院みたいです。今回のオリンピック、女子スピードスケート500mで金メダルを獲得した小平奈緒選手の所属企業です。小平さんクラスでもプロではなく、一企業に所属して練習しているんですね。

 

信州大学を卒業する間際、長野県内での活動を希望する小平さんは、所属チームが決まらず、コーチとスタッフが知り合いで、本人もリハビリでお世話になったことのある、相澤病院に頼りました。

 

相澤理事長は「長野の人が長野からオリンピックを目指すのに、支援しないなんておかしい。誰もやらないなら、俺が支援する」みたいな感じで支援を開始。もちろん、そこには小平さんの人柄に惚れたところがあったみたいです。

 

僕の調べたところでは、相澤病院は開院して110年。病床数460とのことなので、けっこう大きな病院です。がん治療に対しても甲信地区で初めての機器や、世界初の方式を導入したりと、なかなかの病院だということが伺えます。

 

企業がスポーツ選手を所属させる目的、多くの場合は広告塔としての役割がありますが、相澤病院の場合は違うみたいです。相澤理事長曰く「相澤病院の名前が出たからと言って、患者さんが来るわけじゃない。」ごもっともですね。ただ、小平さんが活躍することで、盛り上がり、一体感が生れ、仲間意識が生まれる。そして患者さんが元気になるという効果があるみたいです。

 

小平さんのために栄養士を雇い、遠征にはビジネスクラスで行かせ、支援のためには年間約1000万円がかかるようですが、スタッフからの不満が出たら、自分の給料を半分に減らしてでも支援するとおっしゃっているそうです。

 

以前から冬季五輪について、マイナースポーツの祭典だと書いていますが、今回の記事についても、そもそもはスケートというスポーツがマイナーだということの証明に他なりません。そして、マイナースポーツを支えているのは、それほど大きくない各企業の心意気だということがわかります。超大企業は選手を広告塔としてとらえてメジャースポーツに向かい、一方では選手を仲間のように考えて、マイナースポーツを支える企業もあります。

 

実際の相澤理事長の人柄はわかりませんが、少なくとも記事からわかるところに関しては、僕が好きな心意気が溢れる人物のようです。僕の給料を全部出してもマイナースポーツの選手を支えるのには足りませんが、こういう大人の心意気には憧れます。

 

やっぱりマイナースポーツには人間味とドラマがあります。