オリンピックでは今夜、ついにフィギュアスケート男子、ショートプログラムに羽生結弦選手が登場します。
昨年の11月に故障というか、故障というレベルではない右足首靭帯損傷という大怪我を負い、ほぼ3カ月ぶりの実戦がいきなりオリンピック。
僕も大学生の頃、バスケットボールの試合中に右足首の靭帯を部分断裂したことがあるのですが、バキッ！という音がして、シューズを脱いだとたんに足首が倍の太さに腫れあがり、とてつもない激痛が走ったことを覚えています。あのときは復帰までに二カ月くらい。それもテーピングをガチガチに巻いての復帰でした。
オリンピックに出場するクラスの選手。スケート靴のわずかな違和感も察知するような繊細さを持つ、羽生選手のような真のトップクラスがテーピングを巻いて出場するなんてことは考えられません。
普通に考えれば、オリンピックに復帰してきただけでも凄いことなのですが、練習を見る限りでは、ほぼ完璧に仕上げてきたみたい。いったいどうしたらそんなことが可能なのか。
さらに普通に考えれば金メダルなんて不可能なんでしょうけど、可能にしてしまう予感がするのは羽生結弦がアニメの主人公だからなのではないかと考えています。
少年の頃から天才と呼ばれ、ちょっと天狗になりかけたころに震災で練習場所を失い、スケートをできることに対して感謝する気持ちが生まれ、初出場したオリンピックで圧勝し、今オリンピックでも金メダル候補の最右翼と言われながらの大怪我。そして劇的な復活。生い立ちも見た目も、立ち居振る舞いもアニメの主人公そのもの。
これでさらに金メダルを獲得したら、アニメの世界に戻っていってしまうんじゃないかと。
テレビやネットで情報を漁っていると、日本国内は別として、海外のメディアでも復活した羽生結弦は注目の的。しかも、その注目というのは、羽生選手に金メダルを獲得して欲しいという希望と、どうやって金メダルを獲得するのかという興味。つまりは金メダルに最も近いのは羽生結弦だという評価。故障明けでここまでの期待を集めるというのは、稀有な存在だと思います。
僕自身もなんやかんや言っても羽生結弦なんだろうなと、疑いもせずに信じてしまうのは、彼がアニメから出てきた人だからなのです。
