昨年の2月13日は先代犬の小雪が虹の橋を渡った日です。
2月9日に病院に連れて行き、検査で悪性リンパ腫だということがわかり、余命二カ月という宣告をされたのですが、4日後の午前中に亡くなってしまいました。女房とも二カ月で心の準備をと話していたのに、あっという間に逝ってしまいました。あの五日間のことを書くと、あまりにも重いことばかりになってしまうので止めておきますが、天真爛漫でアウトドアや散歩が大好きだった小雪が、苦しむ時間が短くて、前日まで普通に散歩に行けたことは、幸いだったと思っています。
犬との生活というのは、人間にとっても制約が多くなりますが、それ以上に幸せを与えてくれます。僕にとって小雪は家族というよりも、旅や冒険の相棒って感じで、強い絆で結ばれていました。
↓うちに来てくれて5日後くらいの小雪。このころには名前を覚えちゃいました。
子犬のころはとにかくトイレを覚えるまでが大変で、いたるところがおしっことウンチまみれ(笑) 途中は気が狂うんじゃないかというくらい大変でした。 でも、一つひとつを覚えてくれるのが、すごく嬉しい。
北は北海道、南は沖縄まで、小雪が行っていない都道府県は無いんじゃないかと思います。
軽のワンボックスに二人と一匹で寝泊まりしながら、山陽と九州を巡ったり。↓は広島。
僕が運転しているときは、いつも僕にくっついていました。
キャンピングカーの後部ベッドはお気に入りの寝床でした。
復興市場にも行きました。
小雪は初泳ぎが間違えて飛びこんだ2月の海wでしたが、自分の意志で泳いだのは5月の四万十川でした。それからは僕がラフティングのガイドに行くときに同行することもあり、たくさんの川を一緒に下り、激流でひっくり返ったりしました。
↓北山川をダッキーで下る。ここは小雪が変なところに乗るとひっくり返るところ。ガイド中は大丈夫だったけど、遊びで行ったときは何回かひっくり返って、その度に、小雪は僕の上に乗って難を逃れようとしたものです。
夏も冬も山に登りました。小雪の最高到達点は八ヶ岳の最高峰、赤岳山頂の2889mです。↓は平湯峠から乗鞍に向かう道です。
マイナス15℃のテントの中でもグウグウと寝ちゃうんだから、犬って凄いなと感心しました。
逝ってしまう前日。
最期まで美人で活発。人間が大好きでした。
うちみたいなライフスタイルが特殊なのはわかっていますが、普通に暮らしていても、犬はたくさんのものをくれます。犬の愛は見返りを求めません。
何年か前にアメリカの子供が「人は生まれてきてから、だれかを愛すことや、幸せに生きる方法を覚えるでしょ? でも、犬はその方法を初めから知ってるんだよ。だから、長く生きる必要がないんだよ。みたいなことを言っているのを思い出しました。
小雪が逝ってしまったときは、ずっと泣いていて、あんなに悲しい思いをしたことがなくて、正直なところ、今でもたまに泣いてしまうんですけど、それは小雪がくれた幸せが大きかったからに他ならないんですよね。
小雪が逝って1年。迷ったあげくに書きました。犬はたくさんのものをくれますね。