屋根の上で作業をしていると、Facebookのメッセンジャーがピロリン!と鳴る。
半田法人会青年部で一緒に活動している、デザイナーでインテリアや雑貨のお店『スウェッジ&K(http://www.swedge.jp/)』のオーナー、茶谷さんから。
これって何かわかる?と、写真が送られてきた写真がこの4枚↓
当たり前だけど、瓦の専門家である僕は「屋根の棟に使う装飾用の瓦ですよー」と、↓の写真と一緒に返信。
棟に積んで使う、棟込瓦といいます。上の二枚が桔梗で、下の二枚が松皮菱。おしゃれな人は、こういう瓦を見てかわいいと思うらしく、なんだかどこかで仕入れたので、お店で売るとのことでした。デザイン系の人がどんな風に使うのか、インテリアやエクステリア、雑貨としてはどんな価値があるのかは気になるところです。興味のある人はスウェッジ&Kか、ナコリ!(ジャンク・アンティークのナコリ!アンティーク~ スウェッジアンドケイ姉妹店♪)に行ってみてください。
で、うちにもあるんです。これ↓が菊の棟込瓦で
これ↓が松皮菱。
菊はなんとなく、積んときの絵面も想像できると思うんですけど、松皮菱は分かりにくいと思います。そもそも、どこが菱なんだと。ただただ積み上げてもこうなります↓
ところが、互い違いに積んでいくと、こうなるんです↓
ほらね?大小の菱型を重ねた、変形の菱型が出るんです。こういう図を昔から、松の樹皮の割れに似ているところから、松皮菱と呼ぶんですけど、そのデザインを棟に取り入れるための瓦なんです。
僕みたいな屋根屋が見ると、棟に使うことしか思いつかないけど、オシャレな人が使うとどうなるのか?なかなか楽しみな感じです。