トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

おしゃれな人はこういう瓦を可愛いと感じるらしいという話し

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

屋根の上で作業をしていると、Facebookメッセンジャーがピロリン!と鳴る。

半田法人会青年部で一緒に活動している、デザイナーでインテリアや雑貨のお店『スウェッジ&K(http://www.swedge.jp/)』のオーナー、茶谷さんから。

これって何かわかる?と、写真が送られてきた写真がこの4枚↓

f:id:yoshikixx:20180203165506j:plain

f:id:yoshikixx:20180203165546j:plain

f:id:yoshikixx:20180203165623j:plain

f:id:yoshikixx:20180203170112j:plain

 

当たり前だけど、瓦の専門家である僕は「屋根の棟に使う装飾用の瓦ですよー」と、↓の写真と一緒に返信。

f:id:yoshikixx:20180203170337j:plain

棟に積んで使う、棟込瓦といいます。上の二枚が桔梗で、下の二枚が松皮菱。おしゃれな人は、こういう瓦を見てかわいいと思うらしく、なんだかどこかで仕入れたので、お店で売るとのことでした。デザイン系の人がどんな風に使うのか、インテリアやエクステリア、雑貨としてはどんな価値があるのかは気になるところです。興味のある人はスウェッジ&Kか、ナコリ!(ジャンク・アンティークのナコリ!アンティーク~ スウェッジアンドケイ姉妹店♪)に行ってみてください。

 

で、うちにもあるんです。これ↓が菊の棟込瓦で

f:id:yoshikixx:20180203171005j:plain

 

これ↓が松皮菱。

f:id:yoshikixx:20180203171159j:plain

 

菊はなんとなく、積んときの絵面も想像できると思うんですけど、松皮菱は分かりにくいと思います。そもそも、どこが菱なんだと。ただただ積み上げてもこうなります↓

f:id:yoshikixx:20180203171412j:plain

 

ところが、互い違いに積んでいくと、こうなるんです↓

f:id:yoshikixx:20180203171504j:plain

ほらね?大小の菱型を重ねた、変形の菱型が出るんです。こういう図を昔から、松の樹皮の割れに似ているところから、松皮菱と呼ぶんですけど、そのデザインを棟に取り入れるための瓦なんです。

 

僕みたいな屋根屋が見ると、棟に使うことしか思いつかないけど、オシャレな人が使うとどうなるのか?なかなか楽しみな感じです。