僕はずいぶん若い頃から、料亭というところに連れて行ってもらいました。もちろん、自分のお金で行くわけではないし、うちの会社だって小さなものなので、いわゆるお付き合いで連れて行ってもらったわけですが、今、思うと本当に貴重な経験をさせて頂きました。
酒は好きじゃないので、酒は世の中から無くなってもまったく困らないし、どっちかっていうとお付き合いっていうのも面倒くさいなと思っているのですが、それでも、酒を酌み交わしながらの交流というのは、悪いもんじゃないとも思っています。真剣に話し合った後で飲む酒はまんざらでもないと。
名古屋には老舗と呼ばれる料亭(連れて行ってくれる人は料亭ではなく、料理屋さんと呼んでいます)がいくつもあって、八勝館、河分、香楽、か茂免、松楓閣他、そうそうたる老舗にお邪魔させて頂きました。
今年の新年会では久しぶりに、栄の『つたも』さんにお邪魔しました。十年、間を空けて3度目くらいだと思います。
つたもさんは住吉通りの南端に位置します。
黒い塀の建物は、周りの雰囲気とは違います。
数寄屋造りの建物はいかにも老舗という感じで、僕程度がお邪魔するのは、未だに憚られます(´・ω・`)
もちろん庭も素晴らしいです。
幸せなことに、こういう素晴らしい料理屋さんで、酒の飲み方や、お酌に回るタイミング、座敷での立ち居振る舞い等を教えて頂きました。
そんなつたもさんが、もうすぐ店を閉め、移転するそうです。数寄屋の建物から、ビルの中へ。なんだか寂しいというか、時代の移ろいを感じます。
酒の飲み方や意味が変わったということなんでしょうけど、なんだかもったいないなと。
つたもさんは実はランチもやっていて、なんと2000円で料亭ランチを楽しめるんです。
料亭つたも | 名古屋栄の中心に 鯉が泳ぐ閑静なたたずまい. 風情漂う数寄屋造りの和室が安らぎをお届けします.
まだしばらくは、今のお店で営業されるので、料亭未経験の方は試しに行ってみるのも良いと思うのです。