今でこそトライアスロンやらトレイルランニングやらと、長距離耐久スポーツに勤しんでいる僕ですが、一番好きなスポーツはなんですか?と聞かれたら、迷わずスキーだと答えます。この数年はトライアスロンを、というか、トライアスロンの練習を優先して、山に行くのは年に1回か2回程度にしています。日曜日しか休みが無いのにもかかわらず、1月~3月の三か月でどうゆうわけか20日以上は滑っていた僕は、とんでもなく我慢をしています。
スキーは好きなだけではなくて、かなり上手くて、雪山を登って滑る、いわゆるバックカントリースキーをメインにしていました。誰も滑っていない新雪の積もった急斜面に飛び込み、自分の巻きあげた雪煙が背後からぶわっとかぶってくるとき、静寂の中から聞こえてくるのはふわりとした雪を、エッジが切っていく音だけ。危険とロマンを天秤にかけてロマンを取るわけです。やっぱりワイルドサイドが好きなんです。
スキー好きな僕にとって、冬季オリンピックは楽しみなイベントです。冬季オリンピックの種目について調べてみると、7種目102競技もあるらしいです。アルペンスキーだけでも、男子回転、女子回転、男子大回転、女子大回転、男子スーパー大回転、女子スーパー大回転、男子滑降、女子滑降、男子複合、女子複合と、10競技もあって、クロスカントリーやスノーボード、スピードスケート、フィギュアスケート、ボブスレーとかのソリ、カーリング、アイスホッケーなどが行われるわけですが、普段の生活のなかで見たことのない競技ばかり。
スキー場に行けばスキー競技の練習をしている人を見るし、楽しんで滑っている人はいます。スケートもリンクに行けばいるし、フィギュアもテレビで観ることはあっても、実際に競技していますという人に出会ったことがありません。ましてやスケルトンやってます、とかリュージュやってますなんて…。
日本という四季があり、冬になると雪が降り、氷が張る国にいても、この程度です。実は世界的に見ても雪が豊富にある、希少な国である日本でも冬季オリンピックの種目は、そんなにメジャーではないんです。夏季オリンピックの競技だと、プロとして食っていける人達も多くいますが、冬季競技の選手の多くはアマチュア。ほとんどの人は別に仕事を持っていたりします。金にはならない。
でも、限られたシーズンにしかできない競技だからこその楽しさがあります。雪や氷は人のスピードを押し上げてくれるので、100mを10秒で走ることはできなくても、雪の上でなら時速100キロを出すことができるし、逆に滑る氷の上で正確性を要求されたりします。
カーリングとかバイアスロンとか、ルールが解らないスポーツもありますが、冬季オリンピックはあえてそういうマイナーなスポーツに焦点を当ててみると、実はめちゃくちゃ面白かったりします。トライアスロンだって夏季オリンピックの競技の中ではマイナーだし。
マイナー競技の祭典は2月9日に開幕します。