トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

鬼瓦は焼き直せるのです。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

仕事柄いろんなところで、いろんな瓦を見ます。初めて訪れるまちでは、必ず屋根を見て、どんな特徴があるかを観察するのが楽しいです。

 

鬼瓦にも特徴があって、愛知県はスッキリしたシンプルなのに対して、近畿より西ではふくりんという、ころんとした丸っこい、可愛らしい鬼瓦が主流になり、四国では鷹やらなんやら、手の込んだ細工が施されたドーンとしたものが多くて見応えがあります。

 

立派な鬼瓦になると、一個数十万円というものもあり、さすがにお客さんが躊躇してしまう気持ちもよーくわかります。

 

そこで、たまに提案させてもらうのが『鬼瓦の焼き直し』です。

 

葺き替えのときに、それまで乗っていた鬼瓦を一旦降ろし、鬼瓦を造る職人である鬼師が、もう一度焼くことで、すかすかになってしまっていた鬼瓦がギュッとしまります。

焼き直しすることで、今まで家を守ってくれていた鬼瓦が、また家を守る力を取り戻すんです。

 

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↑うちの玄関に置いてある鬼面の鬼瓦。

 

新しい鬼瓦を使うだけでなく、焼き直した鬼瓦を代々、繋いでいくというのも、なかなか良いものだと思います。

 

ではでは。