僕はなぜか屋根を見ることが多いんですけど、普通の人って、屋根の上なんて見ませんよね。
台風後に電話がかかってきたお寺さんに行ったときも、そんな話になりました。
台風で8寸×8寸の角桟伏間という瓦が2枚飛んで、それは近所の左官屋さんが8寸×8寸の伏間という、ちょっと違う瓦を探してきて被せてくれたらしいのですが、そのときに、降り棟の鬼瓦が傾いていることに気づいたということでした。
屋根に上がってみると
なるほど、だいぶ傾いています。
反対側の鬼瓦はこんなふう↓にくっついているので、比べてみるとよくわかりますよね。
棟際はこんなふう↓
降り棟自体がかなり下がってきてしまっています。まあ、いきなり雨漏りする可能性は低いのですが、修理したほうが良いです。ただ、長い下り棟全部を積みなおすことになるので、お金がかかるんですよね…。
鬼瓦が傾いているのは、屋根に上らないで、下から見てもわかるんですけど、普通の人は屋根の上なんて興味ないから、全然気づかずにいたってことなんです。
このお寺さんは今回、台風が瓦を飛ばしてくれたことで、大きな鬼瓦が落ちる前に気づくことができました。
もちろん、瓦が飛んで割れてしまったのは残念ですが、大事になる前に気づくことができたのは怪我の功名と言うべきでしょう。
まだまだ台風シーズンは続きます。
こないだの台風で屋根がなんかなってないか心配だなーとか、次の台風までに点検しときたいなーっていう人は、今ならまだ間に合うので、近くの屋根屋さんに連絡してみてくださいね。
屋根屋さんがわからなかったら、大工さんや工務店に連絡しても大丈夫です!
ではでは。