昨日のブログ
では、実際の現場では避けることのできない危険があるってことを書いて、Facebookでは同業の人たちを中心に反響をもらいました。結論は出ないことなんですけど、業界以外の人にも知ってもらって、少しでも改善に近づいていけば良いなと思います。
で、この現場のお客さんは以前、ブログでも書いた顔写真を載せたタウンページを見て連絡をくれました。
イケメンで良かったわー(笑)
というのはアレなんですけど、トライアスロンをやっているということもちょろっと書いてあるので、お客さんもすでに僕のことを少しは知っていて、とても話しやすかったです。
もちろん、屋根の修理についての説明をしたんですけど、他にも瓦の機能や、まちの景観に対する働きについてもお話ししました。
特にこのお宅では鬼瓦が個性的だったので、鬼瓦についても話してみました。
まず、この落ちかけた鬼瓦は
下ろしてみると
こんな風でした。丸にナントカ木瓜の紋。大きさは1尺。雲の下は葉っぱ?なかなか武骨な雰囲気です。この鬼瓦が隅棟4つと陸棟に2つ。
そして庇の隅棟にはなんだかオシャレな鬼瓦。
細かい雲が美しいです。
離れにはこの鬼瓦。
打ち出の小槌です。他は知らなかったみたいですけどw、これはお客さんも知っていました。
「くるくるしているのが雲で、一番下でくりん!と跳ねているのが波です。波は水を現していて、水を屋根の上にのせるのは火事から家を守る意味があります」と説明すると「あー、たまに水って書いてある鬼瓦がありますねー!そういう意味だったんですね!」と言っていたのですが、打ち出の小槌鬼瓦のすぐ下に水と書いてある鬼瓦がのっていることは知りませんでした(笑)
こうやってお客さんに瓦の話をすると、とても喜んでもらえます。そりゃもうびっくりするくらいに。
へー!なるほどー!そういう意味があるんだ!
僕ら屋根屋にしか話せないこと、伝えられないことがあります。
僕は仕事になろうが、仕事になるまいが、呼んでいただければお話しだけでも伺います。もちろん仕事のときはたくさんお話しします。
僕は好きなことを話せて楽しいし、お客さんは知らないことを知ることができて喜んでくれます。
話せる屋根屋はなかなか楽しいものです。