Facebookでつながっている一部の屋根屋さんの投稿を見ると、大きなお寺や、文化財、果ては海外まで行って瓦を葺いていて、それをかっこいい写真と共に紹介していて、僕も見ていて羨ましいし、そういう投稿をしたいなと思ってブログを書き始めたところもあるのですが、現実はそんなもんではなくて、普段は地道に、服を汚しながら仕事をしています。
今日の現場はこんなふう↓
増築した当時に、おかしな建て方をしちゃっていて、それを数十年ぶりのリフォームでいじることに。へんなところに雨樋を通しているので、板金屋さんにどうやって納めるの?と聞かれても、僕もどうしていいのかわかりません…。
作業服を汚しながら、隙間に身体をねじ込んで、一応、なんとかかんとかやってみたのですが、同業者が見ている可能性のあるブログでは、恥ずかしくてとてもじゃないけど、お見せすることができません(´-ω-`)
昔、NHKでプロジェクトXという番組を放送していたとき、テーマ曲が中島みゆきの『地上の星』という曲でした。番組内では、一般的には知られていないけど、実はすごい人たちを「地上の星」として紹介していたわけですが、僕みたいなのから見れば、その人たちだって、夜空に燦然と輝く星であり、ぜんぜん地上の星じゃないよなと思いながら観ていた覚えがあります。
でも、普通の生活をしている人にとって必要なのは、夜空に輝く星じゃなくて、近所に落ちている石ころだったりすることもあるんですよね。漬物石みたいなね(笑)
お寺さんとか文化財みたいな仕事は滅多にありませんが、近所の人が困ったときにさっと駆け付けて、なんだかよくわからない大変な現場をなんとかする存在ではありたいと思っています。
ではでは。