瓦の種類についてのブログ
で、平板瓦について終盤で書いたのが『デメリットは種類が多すぎて、さらに生産終了品もあるため、交換するための瓦が確保できないことがある』ということだったのですが、この現場がまさしくそれでした。
T社が生産していた瓦です。今は生産していないので、問い合わせても無いはず。事務所に戻って倉庫を覗いてみても、うちにはありませんでした。
かといって、無いで終わらせるわけにもいかず、同業者に聞いてみたら、数枚ならあるということで一件落着したのですが、こういう問題は今後、一段と増えてくることが予想されます。
和型や本葺きなんていうのは、数百年前の瓦が割れても、今の瓦で交換ができるという、とても優秀な一面があるのですが、数十年しか経っていない建物の瓦で交換が難しいものがあるというのは考え物です。
もちろんん、僕たちは職人なので、多少、形状の違う瓦でも、なんとかしちゃうんですけど、職人も減る一方なんです。
和型や本葺きと同じように、平板もスタンダードなものを使うようにすると、時代を経ても交換に困ることがないかもしれませんね。
ではでは。