ここのところ、真面目に仕事のことを書いていたのですが、週末にはドイツでトライアスロンの大きな大会が二つ開催されて、仲間も数名、出場していたので、今日はドイツで開催された大会の一つについて書きます。
Challenge Roth(チャレンジ ロート)
トライアスロンの世界で単純に世界選手権というと、毎年、ハワイで開催されるIRONMAN World championshipを指すのが普通ですが、近年、盛り上がってきているChallengeシリーズというのがあり、ChallengeのWorld Championshipにあたるのが、ドイツのRoth(ロート)で開催される、Challenge Rothです。
今年のRothには、昨年のハワイの男女のチャンピオン、ヤン・フロデノと、ダニエラ・リフが出場していたのですが、他にも僕の仲間が二人、謎の外国人労働者、チェ・フン氏と、いつも自転車のことでお世話になっているカミハギサイクル(http://kamihagi.com/)の社長・カミハギさんも出場していました。
ロートの距離はスイム3.8キロ、バイク180キロ、ラン42.2キロのアイアンマンディスタンスです。謎の外国人労働者、チェ・フン氏はプランがピタリとはまり、スイム1:06:54、バイク5:27:13、ラン3:44:07秒とトランジションを合計して10時間24分7秒という見事はタイムでゴール。あれだけ練習した甲斐があったってもんでしょうね。
一方、毎朝、フン氏と共に練習してきたカミハギさんは、いつまでたってもゴールエリアに現れず…。
これはランの途中でDNFかなと思っていたら、なんと最終走者として登場(笑)
なんか花火を渡されとる(笑)
カメラにも追われて(笑)
なんか盛り上げとる(笑)
ゴール後には世界チャンピオンのフロデノから祝福されとるし(笑)
終いにはChallenge Rothのサイトにも使われとる(笑)
2015年のハワイでは、当時84歳の稲田さんがゴール前で崩れ落ち、伝説を残しました。
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↑この写真を見るたびに泣けてきます…。
この一年後、稲田さんはハワイのゴールゲートをくぐり、世界記録を更新しました。
なのにカミハギさんはこれ(笑)↓
もう、わざとじゃないかと(笑)
カミハギさんらしくて、言葉になりません。
世界チャンピオンのダニエラ・リフとも写真に写ったりして、最後までしっかり楽しんだようです。
いろいろといじってしまいましたが、ロングのトライアスロンにはトラブルが付き物で、プラン通りに事が運ぶことなんて、ほとんどありません。
カミハギさんもおそらく、何度も途中でやめようと思ったんじゃないかと思います。
でも、そこであきらめずにゴールまでたどり着いたからこそ、ご褒美(?)が待っていたのだと。
トライアスロンでは優勝者よりも最終走者のほうが、大きな歓声で迎えられる大会が多くあります。最後まで諦めなかった選手を称えるスポーツなんです。
諦めずに進み続けること。
簡単なようで難しいこと、難しいことのようでシンプルなことを仲間が教えてくれました。
ではでは。