岩月鬼瓦のお二人と話してきたことを書いてみました。けっこう真面目に書きました。
このままだと『瓦に未来は無い』。
作り手と使い手の共通の考え
鬼瓦を作る鬼師と鬼師が作った鬼瓦を使って瓦を葺く葺き師。
今回の場合は岩月鬼瓦(http://www.e-oni.com/)のお二人と僕の関係になります。
岩月鬼瓦のお二人は一流の鬼師で、僕は冷静な目で見ると、それほどでもない普通の葺き師なので、そんな二組を同列に並べて語るのは岩月さんに失礼に当たるかもしれないのですが、そこは失礼を承知で語りたいと思います。
僕たちに共通する考えの一つに『十年後には瓦を使った家は半分以下になる』ということがあります。これは冗談抜きで、真剣な話です。予想通りで半分。僕の持っている危機感が現実になれば25%だと考えています。
岩月さんはこの考えにうなづいてくれました。その通りだと。
岩月さんはさらにこう言いました。
『十年後には一般住宅で使ってくれる鬼瓦はゼロになる』
洒落にならないことなのですが、これはおそらく本当だと思います。もちろん神社や寺の鬼瓦は残ります。でも、一般住宅からは消えてしまう。
こんなことを言う岩月さんは鬼師の中では変わり者だと言われるらしいです。でも、現実的に考えたら、今のままで何も変わらなければ、岩月さんの言う通りになると思います。
じゃあ、それで良いと思っているかというと、そういうわけではなく、岩月さんでは鬼師kumiさんの製作風景をアップしたり(製作風景/鬼師kumi | 岩月鬼瓦)、違った視点から瓦に触れあってもらうべく、GaRockというブランドを立ち上げてみたり(GaRock | 岩月鬼瓦)。
僕は僕で、岩月さんとはスケール感が違いすぎて恥ずかしいくらいですが、ブログを書いたり、『【泣き虫の鬼】メ~テレのWeb限定ドラマ - YouTube』を制作してみたり…。
なんとかしないといけないと考えて行動しています。
変わらないかもしれないけど、何かやらなければ変わらないのは間違いない。だから、何かやろうと考えて、動いています。
それが鬼師と葺き師の共通の思いです。
ではでは。