ロングディスタンストライアスロン、またの名をIRONMANディスタンストライアスロン。これはスイム3.8キロ、バイク180キロ、ラン42.2キロ、合計226キロにも渡る壮大な旅に挑み、見事に完走を成し遂げた仲間を称えるために集まった、男たちの友情の物語である。
岡さん、ついに完走！
6月某日夜、名古屋の某所に集められた僕たちはエレベーターに乗り、屋上へと向かいました。
エレベーターの扉が開くと、そこは柳橋ビアガーデン！宴の開幕でございます(笑)
いちおかさん、うちださん、わださんと、普段は会えない強いトライアスリートが偶然にも名古屋に来るということで、急遽集まることになったのですが、まあ、八割は書けないことばかり話していまして(笑)毎回のことですが、日常を忘れての楽しい時間になりました。
そんな楽しい時間ですが、今回はいつも会えない三人に加えて、この人、岡さんが主役として来てくれました。
岡さんは名古屋の高級な時計を扱うお店の部長さん。忙しい合間を縫って、練習していたのですが、毎回、補給が上手くいかず、ロングのトライアスロンを5回くらい、DNF（リタイア）していました。
そんな岡さんは昨年の夏、海でのスイム練習会に参加してくれたのが、僕たちとの出会いで、そこからトライアスロンスクール SQUAD TAKUYA ｜ 愛知県岡崎市拠点の柴田卓也せんせいに師事し、6月11日に開催されたIRONMANケアンズで、ついにIRONMANになりました。
なんかね、思うんです。遊びなんだから、何回も完走できなかったら諦めたって、誰も責めないわけです。でも、岡さんは諦めなかった。
「IRONMANは体が鉄なのではなく、心が鉄なのだ」
とは、よく言ったものだと思います。練習さえ積み重ねていけば、誰でも完走はできるんです。でも、練習を積み重ねるためには、心が強くないといけない。雨だから、暑いから、寒いから、疲れたから…。練習しない理由なんて腐るほどあるし、でも、練習する理由は目標を達成するためという、一つしか無い。その目標のためだけに続けるということは、簡単ではありません。
止めたって誰にも責められないのはわかっていたのに、岡さんは諦めずに、膨大な距離と時間を積み重ね、ついにIRONMANになりました。これってすごいことですよね。
世界選手権に出場するレベルで練習を積み重ねることは、そりゃあ大変で苦しいです。ああいう練習を積み重ねていくことは尊敬に値します。でも、何度、失敗しても諦めず、完走に繋げた人も尊敬します。
「正直なところ、ほっとした」と、岡さんは言っていました。そうだろうなと思いました。
でも、岡さんは間違いなく、凄いことをやってのけ、IRONMANになりました。しばらくしたら、あのゴールゲートを振り返り、もう一度、噛みしめてもらいたいなと思います。
「Hiroshi Oka,You are an IRONMAN！」
ではでは。
