トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

光学式心拍計の精度について

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

小夏さんは新たなターゲットとして、キッチンペーパーを選びました。

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びろーんです(´・ω・`)

 

光学式心拍計とは?

ガーミンが935を発売しました。735に続く、光学式心拍計を搭載したマルチスポーツモデルです。

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↑裏っかわに光る緑色LEDが光学式心拍センサーです。

735が発売されたときに、果たして正確に心拍数を計測できるのか、という疑問があり、実際に使用した人に間でも、正確に測れるという人と、まったく正確ではないという人に分かれました。

 

光学式が出る前のベルト式では、全ての人が正確に計測できていたのに、なぜ光学式だと分かれるのかが不思議で、さらに言えば、光学式でどうやって心拍数を計測しているのかが不思議でなりませんでした。

 

で、先日、735を使っている友達がFacebookに「数値がまったくおかしい」と書いたところ、詳しい人が光学式の理論を書いていて、やっと謎が解けたんです。せっかく謎が解けたので、ここで紹介しようかなと思います。

 

ベルト式はベルトに電極がついていて、心臓の鼓動を電極で拾っていくので、非常に正確に計測することができます。

 

では光学式はというと、膨大な人数の血中ヘモグロビン濃度を計測し、平均値を出し、LEDセンサーの前の血管を流れるヘモグロビンの数量を数え、ヘモグロビンの数量から心拍数を逆算するという、理論値になります。

 

例を挙げると、平均的ヘモグロビン量の人が心拍数100のときに、血管中を流れるヘモグロビンの数が100だとすると、センサー前の血管中のヘモグロビン数が120になったときは心拍数が120になったと逆算して、表示されるわけです。ヘモグロビン数が200になったときは心拍数も200と。

 

次に、なぜ正確に計測できる人と、そうでない人がいるかというと、ヘモグロビンの量に個人差があるからです。ヘモグロビン濃度が平均よりも、大きく低い人や高い人が正確に計測されないということになります。

 

僕の周りで正確に計測されない人を見ると、速い人が多いので、おそらく平均値よりも血中ヘモグロビン濃度が高いんだと考えられます。通常からヘモグロビン濃度が高いため、LEDの前を通過するヘモグロビン数が多くなり、誤差が生まれてしまうんですね。さっきと同様に例えると、本当の心拍数は140なのに、ヘモグロビン濃度が高いため、光学式センサーの前をヘモグロビンが160通過したので、心拍計には心拍数160と表示されてしまうわけです。

 

先ほども書いた通り、光学式で表示される心拍数は、実際に心拍数を計測した数値ではなく、ヘモグロビン数から逆算した理論値なので、ヘモグロビン濃度が高かったり、低かったりする人にとっては、極端な表現をすれば、他人の心拍数を見ているようなものになってしまいます。

 

光学式心拍計は使えない?

では、光学式心拍計はあてにならないのか、と言えば、そうでもないと思います。

 

方法としては、ベルト式で目安にしていた数値を無視し、光学式で計測しなおすことです。ベルト式で計測した最大心拍数をあてにせず、光学式で最大心拍数を計測しなおせば良いのです。

 

本当の最大心拍数が190の人が、光学式で計測したら最大心拍数が200になったとしても、それを基準にして心拍数ベースの運動強度を決定するわけです。

 

LT値でいえば本当の最大心拍数190の人の場合は152。それが光学式で最大心拍数が200となるなら、LT値を160にするだけです。

 

胸にベルトを巻くのが嫌いな人は多いし、935や735は軽くて薄いので、そちらのほうが好みという人は、光学式心拍センサーの特徴を理解した上での導入をお勧めします。

 

ではでは。