トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

雨漏りは止まらなくても

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

連日のいろいろでお疲れモードですが、ブログは更新します(´・ω・`)オレエライ

 

雨漏りは止まらなくても、お客さんは喜んでくれました。

昨年の5月に地元のケーブルテレビで放送された、うちの会社を紹介してくれた番組『知多半島ワーキングッド』↓

ameblo.jp

 

この番組を観て、仕事を依頼してくれたお客さんがいます。

実際に現場に行ってみたら、ヒドい状態で戸惑いました。

 

でも、お客さんと話してみると、いくつかの業者に見てもらっても、葺き替えしかないと言われ、でも葺き替えする予算は無くて困っているとのこと。

 

こりゃあ、やるしかないかと腹を決めて「なんとかします」と口に出してしまいました。男が、職人が一旦、口に出した以上はやるしかないのですが、さすがに自信もなく…。

 

お客さんには「予算の範囲内で完全に止めることは不可能だと思います。それでも、かなり雨漏りの量を減らすことはできるはずです。それで良いですか?」と確認して、後日、仕事にかかりました。

 

あまりにヒドい状況なので、うちの職人に仕事させることは避け、僕が自分で仕事することにしたのですが、実際に仕事してみると、予想以上に苦戦(笑)

 

半日でカタをつけるつもりが、結局1日半。それでもなんとか仕事を終え、やっぱり雨漏りは完全には止められてないと思うのですが、お客さんに報告したら、とても喜んでもらえました。

 

職人としては、正直なところ、納得のいく仕事ができなかった悔しさもあります。

 

それでもお客さんは喜んでくれた。

 

ここに職人とお客さんのギャップを感じました。

 

職人としては、不本意な仕事であったとしても、お客さんは僕を信頼してくれて、限られた予算内でベストを尽くしてくれたと感謝してくれて。

 

僕は他の業者では提供できなかったアイデアと手法と技術を提供して、少なくともお客さんの希望は達成されたわけで、僕の気持ちとのギャップはあっても、結果としては良いことなのかなと、感じることができました。

 

職人というのはどうしても完璧を求めがちで、特に雨漏りに関しては完全に止めなければならないと思っています。でも、それが不可能な場合に放っておくのが職人なのかと言えば、それも違うのだと思います。

 

お客さんが求めることを、可能な範囲で実現するのも、職人の仕事だと学んだ仕事でした。

 

ではでは。