この間の雪は、この辺りにしてはたくさん降りましたねぇ。
温暖化が進んだとやらで、降雪が減ると思っていたら大間違いです。
温暖化して海水温が上昇したということは、海上の水蒸気量が多くなり、その水蒸気が寒気によって冷やされて雪になるので、ある程度の温暖化は降雪量の増加になります。
そんなわけで、知多半島もこの数年、回数は少なくなりましたが、雪が降るとしっかり積もるようになりました。
今回の雪では、屋根関係でも被害が出ました。
降り棟という部分の鬼瓦が落ちたという連絡が数件、雨樋が壊れたという連絡が数件。
まずは降り棟の鬼瓦が落ちそうになっているのを直してきました。
現場で最初にアレです、と言われたのは↓です。
はい。わかりませんね(笑)
赤○部分から一枚、瓦が落ちてきたようです。
で、上って見てみると…
こんなふうに隙間が空いてしまっていました。
この大きな鬼瓦を繋げてきた銅線が、経年劣化で伸びてしまったところに雪が積もり、さらに負荷をかけて、隙間が空いてしまったようです。
このままだといつかは銅線が切れて、鬼瓦が落下してしまい、とても危険なので、落ちてしまう前に銅線を交換することにしました。
棟を壊してみると…
いやいや、そもそも銅線が細い(笑)
こんな細い銅線で、よくここまで耐えてくれたもんです。ただ、昔は銅の価値が今よりもはるかに高かったので、これが精一杯だったのかなとも思います。
この銅線を新しいものに交換するのですが、うちではちょっと違うものを使います。ここは企業秘密なので、写真を載せることはできないのですが、うちのやり方を用いれば、まず落ちることはありません。
最近は降り棟を積む家が少なくなりましたが、降り棟を積むと、家に重厚感が出ます。
かっこいい鬼瓦で降り棟。
ロマンですね(*´Д`*)
ではでは。