年末で忙しいのに、築90年くらいの建物の葺き替えに着手しました。
って言っても、小さな屋根なので、3人で瓦をめくり終わるまでに20分くらい。
で、出てきたのが↓これです。
枌葺き(そぎぶき)といいます。
杉を板状にして、重ねていくことで、瓦の下葺きとして、屋根の防水に用います。
瓦を葺かずに、これをそのまま表に出しておくと柿葺き(こけらぶき)になります。
この現場では↓のように、枌葺きに重ねて、一部には杉皮も。
現在では↓のようにアスファルトルーフィングという防水シートを貼りますが
昔はこんなのが無かったので、枌葺きを用いたようです。
と、言っても、今までに100軒近い葺き替えをしてきましたが、初めて見ました。
葺き替えのめくりは埃まみれになるし、時には屋根地を踏み抜いて痛い思いもします。
それでもうちが自分たちでめくるのは、こうして昔の職人さんの仕事を見ることができるからです。
こういう面白い仕事に出会ったとき、埃まみれになって良かったなーと思います。
ではでは。